Nitro+ 『スマガ』 感想・レビュー

STAR MINE GIRL。


それは、辺りを照らす鮮やかな花火のような魔女。
彼女達は物語を照らし、観客はそれを見続ける。
しかし彼女達が紡ぐ物語は悲劇ばかり――


「何回バッドエンドを迎えても、俺はリベンジしてやる!」


再演を望むは、死んでも生き返ることができるうんこマン(仮)
物語をハッピーエンドにすべく、今日もうんこマンは人生リベンジする――。

と、あらすじっぽいことを書いてみる。

仕切り直して・・・

プレイ時間

 プレイ時間は40時間弱、大ボリュームです。

シナリオ・テキスト

 物語の概要は、間違った行動をして死んだとしてもその記憶をもとに物語を繰り返し、最良(と思われる)の行動を選び続けてハッピーエンドへ一直線!的な「リベンジ機能搭載うんこマンが、記憶をたよりにハッピーエンドを目指すADV」というもの。
 そこにはループであったりメタ視点であったりと、過去の名作と呼ばれる作品(CROSS†CHANNELEver17など)の要素を詰め込んでいながらも、物語がうまく構成されていると思う。
 1週目で何度も死んでまずまずのハッピーエンドを迎え、普通ならここで終わりにしてもいいだろーという所を、そこからさらに物語を紡いで各ヒロインの個別エンド→本当のハッピーエンドへと導くのは、スマガという作品に対して一切妥協しない下倉バイオの意欲でもあったと思うし、そうしてやることでうんこマンを最高に格好良い主人公にできたんじゃないかなあ。そんな数あるエンドの中でも「SUPER MIND GAME」はうんこマンのかっこよさが際立っていて、「このセカイを救いたい」とのうんこマンの思いがテキストからもにじみ出るエンドでした、ええ、暑苦しいほどに。

キャラ・CG

 キャラは最初スピカにメロメロ(死語)だったのですが、沖ルートやってから一変。さすが人気投票殿堂入りだけあるぜ・・・おもらしメイドはいかんなぁ・・・ハァハァ(興奮気味 パイオツニア宮本や雨火の絡みも勢いがあって、過剰なまでの演出と共に物語を盛り上げている。ここで特筆すべきはボイスのマッチ度。全キャラ「このキャラならこの人だろっ!」というのをぴったり合わせてきたキャスティングセンスは流石といったところ。アリデット@一色ヒカルと雨火@ゆいにゃんの妄想セリフは演技力がパネェ。
 CGはむっちり太ももが大好きな僕にとって直球ド真ん中なシロモノ。一枚絵の塗りがすごく・・・いやらしいです。

システム・音楽

 システムでは、凝りすぎた演出のためかスキップが少々もたつくが概ね良好。ボイス音量のテストは宮本の無駄遣い、終了時にもキャラの駆け合いがあり油断できません。 ・・・あ、テキストボックスで立ち絵のフトモモが隠れてしまっていて、消したり出したりするのはなんともいえない気分になったので、次回作ではその辺もどうにか・・・>ニトロさん
 音楽も大槻ケンジ氏の曲が使われていて、ここでも気合いがゴイス。どうやらアルバムが出ているらしいので、近いうちに購入予定。 

総評

 初感想で褒めまくり! 欠点という欠点がないのもありますが、それだけ熱中できたということ。間違いなく良作です。長いプレイ時間を確保できれば是非オススメしたいです。