AXL 『Like a Butler』 感想・レビュー

AXL新作第5弾「Like a Butler」2009年2月27日発売予定!

混沌のエロゲ市場で数少ない安定株と言ってもいいAXLの新作Like a Butler
体験版のクオリティがまずまずだったので製品版もハズレることは無いだろうなあと思いますが・・・。
では早速感想。ネタバレはなるべく無しでいきます。

〜シナリオ自体に期待すべきではない〜

まず一つ。
イマまでのAXLからいってシナリオに期待するのは無粋。 LaBのシナリオ担当である長谷川藍さんの作風は、前作『恋する乙女と守護の楯』からわかるように、シナリオ全体の出来よりもキャラ同士の絡みを生かす「ドタバタ」系のテキストで物語を構成するタイプ。ご都合主義な所は大目に見るべきであって、構成がどうとかそういうものではないことを理解しておいて下さい。(わかってるとは思いますが、たまに勘違いしている感想を見かけるので。
敢えて言うなら瑞穂シナリオが一番よくできていたと思います。執事同士の恋から起こる展開とエンディングの構成は見事でした。 あと全シナリオ共通で言えることですが、バッドエンドがえげつない。ええ、容赦ないです。思わず「うわぁ・・・」と呟いてしまったほどに。

〜キャラに命を与えるために〜

そこで重要なのがキャラを生かす「テキスト」になってくるわけです。
基本的には高額院という箱庭の中で繰り広げられるドタバタ劇で、テンポ良く軽めに仕上げられていて個人的には好評価。この辺は体験版が合えば問題ないかと。
また、体験版以降の展開ではキャラがこれでもかと絡んでくる。個別ルートになっても二人きりで進むことなんて絶対に無いです。特に瑞穂と六右衛門先輩のやりとりは腹筋が鍛えられ、○ルゴ更紗はコーヒー噴かされましたw 先輩の「瑞穂ぉぉおおおお!?」ボイスだけで何パターンあるのか数えてみたいほど。AXLの空乃太陽はホント生き生きしてるなあ(オタク的な意味で
結局良い意味でも悪い意味(ご都合的な意味)でも「ノリが良い」テキストになっていて、キャラゲーとしては上出来じゃないかなあと思っています。
個人的にはセーラ様がツボすぎてもういるだけで満足なんですがね!ああ・・・純粋な娘マーベラス!是非お仕えしたい!アップルトン家に永久就職するには(ry あと更紗はツンが強すぎるのでもう少しデレれくれてもよかったなあ。そこには「御星更紗」という責任が伴ってあのようなキャラになったのでしょうけど。
瑞穂@松田理沙の毒舌っぷりもナイスで個別ルートでは印象が変わるくらい凄く可愛くなっちゃうし、霧子先生の変人っぷりAXLらしくてイイなあと思うけど、奏は苦手な人がいそうだ。普段はのほほんとしていて、いざ譲れないことがあると我を押し通すタイプ。僕も正直あまり得意ではありません、ええ。

〜主人公(+奏)の成長描写〜

LaBやってて気になったのはこの辺。
和樹が執事として、また奏がお嬢様として庶民なりに頑張って成長したという描写が足りてないなあと。ルート後半になるにつれてそれが顕著に出てしまっていて、せっかくの設定が生かせてないのが残念なところ。だから奏ルートは一番メインになりそうなのに、一番中途半端なルートになってしまっている。結局のところ「執事×お嬢様」ではなく「幼なじみ」というテーマでも成り立ってしまうお話だし。

〜その他色々〜

CGはせのぴークオリティ炸裂。SD絵は雰囲気作りに一役買ってます。もうAXLの代名詞と言ってもいいのでは?と思うほど。エロシーンもそれなりに濃厚で、フェラシーンはいつも気合い入ってるなあと感心。オートモードでボイス聞きながら妄想するとすごいよ!オススメ!
音楽はOPの「グルッポ」が名曲。エンディングテーマもキャラごとにあって、店舗別特典としてロングverが。畜生!全曲揃えるにはボーカルアルバムまで待つしかないのか!
AXLのシステムは軽い上に「シーンスキップ」機能が搭載されていて、攻略時には非常に助かっています。あらすじ専門のライターさんもいるみたい。すごー。

〜いつものAXL

流石は安定した出来でおなじみのAXL。細かい所にも隙が無い出来で、期待する所を間違わなければ笑えてキャラ萌えできる良作であると思います。

 AXL信者ならやって当たり前!今すぐ購入すべし!!

次は北側さんラインで来るはずなので暫く先になりそう・・・・・・って、ブルームハンドルの新作でシナリオ担当されてる様子。こちらも注目しておきましょう。

ではこの辺でおさらば。長文をここまで読んで頂き、ありがとうございましたm(_ _)m


―――もっと分かりやすく、書きたいことを簡潔に述べられるようにならないとなあ・・・orz